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モノが売れない時代の突破口とは?今考えるべき「アンメットニーズ」の基本と見つけ方

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良い商品やサービスであるはずなのに、もっと売れるヒントはないだろうか?
そんな時に注目したいのが「アンメットニーズ」です。
顧客が本当に求めている”満たされていない欲求”を探ることで、新しい市場を切り開くチャンスになるかもしれません。
本記事では、アンメットニーズの意味やその価値、発掘の方法までをわかりやすく解説します。

アンメットニーズとは

アンメットニーズ(Unmet Needs)とは、顧客にとってまだ満たされていないニーズのことを指します。
既存の商品やサービスでは十分に対応できていない「不満・不足・面倒・困りごと」などが含まれます。

アンメットニーズの種類

アンメットニーズは様々な種類がありますが、大きく分けると2軸に整理することができます。

顕在的アンメットニーズ

顧客が自覚しているが、まだ満たされていないニーズのこと。
例:「もっと安く」「なかなか手に入らないから欲しい」

潜在的アンメットニーズ

顧客自身も気づいていない、隠れたニーズのこと。
例:「待つのがストレス→予約制を求めている」

実は顧客自身もその存在に気づいていない「潜在的な欲求」が多く、これをいち早く発見し、形にできるかどうかがビジネス成功のカギとなります。

アンメットニーズが重要な理由

市場の成熟化、顧客の多様化が進んだ現代は「モノが売れにくい時代」といわれています。
顧客が「何に価値を感じ、購入に至ったのか」あるいは「なぜ購入に至らなかったのか」については価格や品質以外の部分に要因がある場合が多いです。
そのため、その部分を深掘りし、顧客理解を深める必要があります。

アンメットニーズの発掘がもたらす3つの価値

市場機会の創出

アンメットニーズをいち早く見つけることは、競合他社がまだ参入していない市場を切り拓くチャンスにつながります。
例えば、ニッチな分野に特化した商品やサービスを提供することで、これまでアプローチできていなかった顧客層を開拓することが可能です。
さらに、自社の強みと組み合わせることで、市場における独自の影響力を確立できるでしょう。
つまり、アンメットニーズを発見し素早く提案に落とし込むことで、競合とは一線を画すポジションを築くことができるのです。

顧客満足度の向上

顧客自身も気づいていない不満・困りごとを見つけ、うまく解消することができれば、顧客満足度は飛躍的に高まります。
「この企業は自分のニーズに応えてくれる」と感じた顧客はその企業の「ファン」となり、結果としてリピーターを増やすことができるでしょう。
さらにファンとなった顧客の口コミによって、新たな顧客獲得や市場拡大をも期待できるのです。

自社のイノベーションの促進

アンメットニーズの発掘は、既存の枠にとらわれない発想を生み出す原動力にもなります。
不便や不満こそが新しい発明やサービスを生むきっかけです。
アンメットニーズの発掘に取り組むことで、既存の仕組みや技術では対応できない課題に挑み、成長するきっかけを作り出すことができるのです。

アンメットニーズを発掘する4つの方法

ユーザーインタビューの実施

アンメットニーズを発掘するためには、まずアンケートやインタビューを通して顧客の声を集め、分析を行うことが基本です。
顧客に「どうしてそう思うのか?」「どんなときに不便を感じるか?」などを詳しく聞き出すことで、言葉にされていない本音や背景を掘りおこします。
自社ユーザーだけではなく、非ユーザーに話を聞くことも効果的です。

カスタマージャーニーマップを作る

ユーザーが商品・サービスに出会ってから購入・利用するまでの流れを可視化できるカスタマージャーニーマップも活用しましょう。
一連の購入体験の中で、どのタッチポイントで不満や迷いが生じているかを分析することで、改善点を発見することができます。

SNS・レビューの分析

SNSの投稿や口コミレビューには、顧客の“生の声”が詰まっています。
それらをテキストマイニングやソーシャルリスニングツールで分析することで、潜在的な不満・要望を効率的に抽出できます。

生成AIを使ったプロトタイプ検証

近年では、生成AIを活用して仮のサービス案や広告を素早く作り、顧客の反応を見て検証する方法もあります。
低コスト・短期間で仮説検証ができるため、アンメットニーズの初期探索に有効です。

アンメットニーズは顧客が気づいているけど満たされないものから、まだ気づいていないけど将来大きな市場となり得るものまで幅広く存在しています。
インタビューで顕在ニーズを押さえ、SNS分析で潜在ニーズを掘り起こすなど両軸でのアプローチが効果的なのです。

まとめ

アンメットニーズを見つけ出し形にすることで、新しい市場を切り開き、ブランド力を強化することができます。
まだ顧客も気づいていないアンメットニーズを発見するためには、SNSで実際にユーザーが発信している声を継続的に集めることが重要です。

ソーウェルバーでは、AIを使ってSNS投稿データを分析し、ポジティブ・ネガティブ両方の顧客の生の声を把握できる新しいツール「HAKURAKU」を提供しています。
アンメットニーズに取り組みたいとお考えの方、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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